オニイトマキエイとナンヨウマンタの違い・見分け方

この記事は約4分で読めます。

昨日、これまで1属1種だったマンタが2種に分かれた記事をアップしました。

※2011/11/18追記:
ご指摘をいただいて追記・修正した点を以下の記事内の冒頭に記していますので、どうぞご覧ください。
この記事も、その追記・修正点をもとにしながらお読みください。

ここでは、オニイトマキエイとナンヨウマンタの違い・見分け方についてまとめておきたいと思います。
なお、記事執筆にあたっては、沖縄美ら海水族館と海洋博総合研究センターで研究をされている佐藤圭一さんに取材させていただきました。佐藤さんはマンタのこの新しい種・呼称に関する論文(近日発表予定)にも参画されています。

以下、オニイトマキエイ属(Genus Manta)のオニイトマキエイ(Manta birostris)とナンヨウマンタ(Manta alfredi)の違いです。
なお、国内の美ら海水族館・海遊館・エプソン品川アクアスタジアムで飼育されているマンタは、全てナンヨウマンタに分類されます。

背中の模様

マンタの背中側には頭の直後から口に沿って、白い模様があります。その模様が口に沿って平行なら、オニイトマキエイ。
後ろに向かってハの字型(逆から見るとYの字型)にカーブしていると、ナンヨウマンタ 。
ただし、これは上から見ないと分かりません。

ナンヨウマンタの見分け方1

口の周り

下から見たとき、口の周りに黒い部分が大きいと、オニイトマキエイ。
真っ白だと、ナンヨウマンタ。

第5鰓孔

鰓孔とは、マンタのお腹側の鰓(えら)の孔(あな)です。
第5鰓孔とは一番尻尾に近い鰓孔のことで、その最後の鰓孔に接して黒い模様があるのが、オニイトマキエイです。
ナンヨウマンタも、第5鰓孔に接して黒い模様が少しだけあることがあるものの、かなり控え目です。

ナンヨウマンタの見分け方2

以上の三点は、 見慣れないと分かりませんが、外見上のはっきりした違いです。

体長・大きさ

オニイトマキエイは、最大で6m以上の大きさになります。
ナンヨウマンタは、最大でも5m以内に留まります。

生息分布

オニイトマキエイは外洋性のマンタで、日本国内だと小笠原、沖縄では大東諸島など、離れ小島で見られる場合が多いです。外洋性のため、たまに国内の北方で網にかかったりするマンタは、オニイトマキエイであることがほとんどです。
ナンヨウマンタはサンゴ礁に留まって一群をなすことが多く、沖縄・慶良間などで見られるマンタはほとんどがこちらです。

ただ、例えば大西洋などのマンタはまだまだ調査中で、 また新しい種が記録される可能性もあるとのことです。

皮膚・歯

皮膚や歯にも明確な違いがありますが、これは顕微鏡で見たり解剖しなければ判別は不可能となっています。
ちなみに、皮膚は(顕微鏡レベルでは)一目で分かるような違いがあり、歯に関しては幅広く互いに接する程度に並んでいるのがオニイトマキエイ、細くまばらに並んでいるのがナンヨウマンタとなっています。

以上がオニイトマキエイとナンヨウマンタの違い・見分け方です。

なお、ナンヨウマンタという呼称は、現在「美ら海水族館・海遊館・エプソン品川アクアスタジアムの研究チームが標準和名として用いることを提唱している」という段階です。
他のダイバー、他の地域によっては、別の呼び方がされている場合もあります。
(魚の標準和名に関しては、和名 – Wikipediaをご覧ください)

とにもかくにも、マンタの泳ぐ姿は雄大!

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PROFILE
2002年から2014年まで広告代理店(株式会社電通)に勤務し、テレビCM・グラフィック(新聞・雑誌)広告・ウェブサイト等の企画・制作や、各種プロモーションの立案に携わる。

電通で働いていた頃から、土日は都市型ダイビングショップのダイビングインストラクターとして講習やガイドを行う。

ダイビングが好きな人たちに自分なりの形で貢献したいと考え、メディアへの知見とインストラクターとしての経験を活かし、2010年にスキューバダイビング.jpを立ち上げる。
その後、2012年4月から越智隆治、寺山英樹とオーシャナを立ち上げ。

オーシャナでは、サイト全体の管理・運営や記事執筆、物販、営業など、プロデューサー的な役割を担う(なんでも屋とも言う)。

好きなものは音楽のライブ・フェスとサッカー。
男ではあるが普段着はスカートを愛用。
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